手しごとから生まれるミニマルな調理道具/ミムのトゥッペギ(土鍋)

手しごとから生まれるミニマルな調理道具/ミムのトゥッペギ(土鍋)

韓国の食文化を代表する調理道具である小型の土鍋「トゥッペギ」。日本の土鍋と同じように、耐熱性があり、火を止めた状態でも熱が持続します。食材をぐつぐつ煮たり、ご飯を炊いたり、うどんなどの麺類やケランチム(蒸し卵料理)など様々な料理で活躍します。

ソウル店では、「ミム」として2002年から活動するチョン・ウォンソプさんとイ・ヒョンギュさんのつくるトゥッペギを紹介しています。ひとつひとつ丁寧な手仕事からうまれる彼らの土鍋は、一般的なトゥッペギの丸みや取っ手のないスタイルとは違い、直線的ですっきりとした素朴なデザイン。韓国では調理後にそのまま食卓の中央に置かれます。食で温もりを分かち合う韓国らしい食文化を体現する調理道具です。

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陶磁器の故郷、京畿道驪州(ヨジュ)でのものづくり

「水と火が出会う間」に位置する道具であり、韓国人の食卓の中心に位置している器。それでも、多くのレストラン、家庭、高級ホテルでさえ、手頃な価格で大量生産されたトゥッペギが当然のように使われていることに彼らは疑問を感じました。長い時間、韓国人にとって身近な料理道具として存在してきたのに、食卓に上がる他のアイテムとは異なり、やや低評価されてきたのが事実です。

陶磁器会社に就職して現場に従事し、産業を理解したチョン・ウォンソプさんとイ・ヒョンギュさん。耐熱陶器であるトゥッペギに注目することになります。現在に至るまで、自然の色を含んだ温かみと、火に強い慶山南道山清(サンチョン)地域の飫肥(オブ)粘土を使い、韓半島の自然の色とシンプルで簡潔な美学を込めた土鍋を作り続けています。

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S:一人鍋におすすめ

直径120mm × 高さ 95mm

M:ご飯1合炊き

直径140mm × 高さ 115mm

L:ご飯1.5合炊き

直径:160mm × 高さ 115mm


トゥッペギの特性上、急激な温度変化に弱いので、調理時の火加減に注意してください。 

強い火を最初から使ったり、熱い土鍋をすぐに冷たい水に浸して置くと、微細なひび割れや割れが生じることがあります。中弱火から徐々に温度を上げて使用してください。 普段洗う時はお湯だけで洗い流してもよいのですが、油などの洗浄が心配な場合は、小麦粉や米のとぎ汁、重曹などを利用して洗浄してください。 塩分が多いチゲ類により、土鍋の底に塩が付着して跡に残ったり、虹色の模様ができることがありますが、これは自然な現象で、頻繁に使用すれば消えます。 鍋に臭いがついたら、レモンや酢を溶かした水を入れて沸騰させると、臭い除去に効果的です。

 IHは使用できません。