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韓国・済州店が考えるロングライフデザイン
D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO
D&DEPARTMENT JEJUのパートナーは、生活文化創造企業の「ARARIO」。百貨店やバスターミナル、美術館経営を通して、人々の生活に文化の感動をもたらすことを経営理念としています。1階は済州島の食文化や郷土料理を伝える「d食堂」、2階はロングライフデザインの生活用品や地域の物産品を販売する「D&DEPARTMENT」と、中長期滞在しながら現地で得るインスピレーションや交流を通じて、新たなものづくりを発表できる宿泊付店舗「d news」で構成されています。
ロケーションは済州国際空港から車で15分程、島の北側に位置する旧済州(クチェジュ)エリア。1990年代に島最大の繁華街として栄えましたが、その後は、繁華街が済州市の南側の新都市に移り、開発が進まず、のんびりとした地元の人々の暮らしが残っています。済州島の塔洞で、映画館とモーテルを改修し2014年にオープンした現代美術の美術館「ARARIO MUSEUM」は、まちに活気を取り戻す活動に努め2020年夏に「D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO」をスタートさせます。「ARARIO MUSEUM」に隣接した3階建ての建物を、スキーマ建築計画の長坂常氏が担当しリノベーション。この建物だけに留まらず、人々の交流と賑わいが街に染み出していくような交流拠点となることを目指し、ゆるやかなエリア開発を進めていきます。
済州島の食文化や郷土料理を伝える「d食堂」
地元の旬の素材を使い、昔から地域で食べられてきた調理方法を基本に、化学調味料や保存料を一切排除した、美味しく正しい食事が楽しめる食堂です。例えば、済州でハレの日に食べる黒豚肉やスープで煮出したハットワラビ ユッケジャンと麦飯、島で仕込まれた塩辛やキムチ、島の豆で仕上げた味噌ソースなど。地元の生産者を招いての勉強会や料理教室など、済州の食文化を若い世代にカジュアルにわかりやすく伝えていく活動も行っていきます。
済州店が見つけたロングライフデザイン
流行に左右されることなく、つくられ使い続けられているロングライフデザイン商品を韓国、日本、世界からセレクト。済州島の歴史と文化の中で育まれてきた工芸品や地場産業、特産品とその素材や技術なども発掘、紹介をしています。
長く受け継がれてきた技術でつくられる縄や竹の工芸品、島の火山灰を使ったマッコリ杯、島の特産物みかんの収穫かごや、地元のつくり手によるd済州オリジナル商品も並びます。
グローバルサイトでも販売準備中!取扱スタートをお楽しみに。
宿泊付店舗 「d news」
D&DEPARTMENTが新たに提案する旅の形です。厨房付きのギャラリーショップに宿泊施設を併設し、泊まりながらショップを出店することができます。その土地の素材や技術、文化を学び、そこからインスピレーションを得て、創作を行い、その成果をチェジュ店内で発表、販売するという商品開発型メーカーズレジデンスです。
「d design travel JEJU」 2024年春、刊行予定!
ロングライフデザインをテーマに活動するD&DEPARTMENT PROJECTが、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザインの視点から選び出し、観光ガイドとしてまとめる『d design travel(ディ デザイン トラベル)』。
シリーズ初となる海外特集号、「韓国済州島号」の取材・執筆中!
編集長の神藤秀人と韓国人編集部のイ・ジナが、今までの47都道府県のトラベルガイドをつくる時と同じように、2か月間住みながらその土地に滞在して「済州島らしさ」を探っています。刊行は2024年春を予定。日本語・英語のバイリンガル表記です。